人の気持ちを理解する力 ― お惣菜の商品開発という仕事
「商品開発という仕事」について、現場で感じてきたことを書いています。
前回は、「前向きな孤独」というテーマで、商品開発の静かな時間について書きました。
今回は、
商品を考えるうえで欠かせない「人の気持ちを理解すること」について書いてみたいと思います。
依頼者が望んでいること
社内の企画会議や、
お取引先様との打ち合わせの場では、まず考えることがあります。
それは「相手は何を望んでいるのか」ということです。
言葉にすると簡単ですが、実際には少し想像力が必要となります。
私はよく、相手の頭の中を覗くようなイメージで考えています。
たとえば、なぜこの商品を作りたいのか。何を解決したいのか。
どんな売場を作りたいのか。
それを考えることは、
一般的によく耳にする「ニーズを探る」や「トレンドを見る」ということに近いのかな。と思います。
商売は困りごとの解決
商売はとてもシンプルで、困りごとを解決すると対価をいただける
仕組みだと思っています。
お惣菜の場合も同じで、お客様が惣菜を買うとき、その背景には必ず理由があります。
ただ料理をしたくない、ということだけではありません。
そのときの状況や、その人の生活があります。
商品の向こうにあるもの
私は商品を考えるとき、商品の向こうに何があるのかを想像するようにしています。

例えば、お惣菜を買う理由はいろいろあるかと思います。
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・美味しいものが食べたい
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・料理にかける時間を減らしたい
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・疲れているから楽をしたい
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・仕事の時間を増やしたい
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・家族との会話の時間を増やしたい
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・あともう一品が作れない
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・みんなで共有したい
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・手軽に済ませたい
- ・野菜をたくさん摂りたい
- などなど。。。
人によって理由は様々です。
同じ商品でも、買う理由は人それぞれです。
だからこそ、商品だけを見るのではなく、
その商品を手に取る人の生活を想像することが大切だと思っています。
ペルソナを考える
商品の企画や開発をする際に「ペルソナを考えよう」とも言われます。
なるべくリアルな人物を想像することです。性別や年齢、住んでいる場所、
家族構成、職業や趣味にいたるまでを設定し、
どんな人がどんな場所でどんな状況でその商品を手に取るのか。
また、よく来店してくださるお客様の姿を思い出すこともあります。
その人の生活を(勝手に笑)想像しながら、商品を考えることもあります。
企業での商品開発
企業での商品開発では、業態のコンセプトがあります。
そのコンセプトに合うように、
付加価値、季節、行事、トレンドなどを盛り込みながら、
企画会議で商品を考えていきます。
その中で、どんな商品を開発するのかを決めていきます。
ひとり企画会議
今の私は一人で仕事をしているので、構想を練るときは
つまり「ひとり企画会議」をしています。
何か作業をしているとき。仕入れに向かう運転中。旅行に行った先。
買い物をしているとき。
そんなときにふとヒントを見つけることがあります。頭の中では
-
売場担当、お客様、商品開発、自分というようないろいろな立場の人が
会議をしているような感覚です。
マーケットインとプロダクトアウト
企業の方針にもよりますが商品開発の考え方にはよく二つの言葉があります。
・マーケットイン
お客様のニーズに合わせて商品を作る考え方。
・プロダクトアウト
作りたいものを作り、それを市場に提案する考え方。
どちらが正しいということではなく、どちらも大切な考え方だと思います。
私の場合は、小規模な店舗の特権として笑 どちらかというと
マーケットイン8
プロダクトアウト2
くらいのバランスで考えているつもりですが
実際はどうなっているのか。評価するのはお客様ですね。
お客様の状況や売場を想像しながら、そこに合う商品を考える。
ただ、その中に少しだけ「自分の作りたいもの」も入れてみる。
そのくらいのバランスが自分には合っている気がしています。
商品開発という仕事
お惣菜の商品開発という仕事は、料理を作る仕事でもありますが、
同時に人を想像する仕事でもあります。

誰が食べるのか。
どんな時間に食べるのか。
どんな気持ちで手に取るのか。
そんなことを考えながら、商品を組み立てていきます。
もしかすると、商品開発という仕事は
人の気持ちを想像する仕事なのかもしれません。
次回は、
商品開発の中でも特に大切な「味の組み立て方」
について書いてみたいと思います。
関連情報
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