クレープもあって、お惣菜もあって、雑貨やスケッチもある。

いったい何屋さんなんですか？とよく聞かれます。

それでも私の中では、たった一つの想いがあります。

「日常の余白に寄り添う店でありたい」

それが、私の目指すかたちです。

 

日常にひと呼吸を届けるために

忙しい毎日の中で、ふと立ち止まれるような場所があったら――。

そんな想いから、Hedgehog Backyardは生まれました。

 

お惣菜は、夕飯の支度をほんの少しラクにしたいときに。

クレープは、がんばった日の自分への小さなごほうびとして。

雑貨やスケッチは、心が静かにほどける時間を届けるために。

 

それぞれは別々に見えて、どれも「日常の余白」を形にしたものです。

「今日は何を食べようか」と考える時間。

誰かへの贈り物を静かに選ぶ時間。

ただそこに座って、日常を描いたスケッチを眺める時間。

そのすべてが、心を整える小さなひと呼吸だと思っています。

 

 

“ターゲット”より、“気分”でつながる場所へ

 

お店づくりの本には、「専門性を持たせよう」「ターゲットを明確にしましょう」と書かれていることが多いです。

けれど私は、特定の年齢や性別に向けてこのお店をつくったわけではありません。

 

それよりも、

 

「今日はちょっとゆっくりしたい」

 

「丁寧なものを、選びたい」

 

「賑やかな場所は苦手だけど、気持ちのいい空間で過ごしたい」

 

そんな“気分”や“感覚”でつながるお店にしたいと思っています。

 

Hedgehog Backyardには、大きな看板も、派手な装飾もありません。

 

けれどこの空間に足を運んでくださる方は、

静けさや余白に、どこか価値を感じてくださる方ばかりです。

 

これからも、当店のお惣菜や空間を通じて、

「余白に寄り添う」というあり方を、静かに続けていきたいと思っています。

 

※ 私がこのような空間にたどり着いた経緯については、後日ブログで綴りたいと思います。